友人2人による旅と日常の共同記録
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ペースを上げて4番大日(だいにち)寺へ向かう.
途中歩いていると,後ろからママチャリに乗ったおばちゃんが近づいてきてリポビタンDをくれた.記念すべき四国初お接待. 四国特有のこのお接待という風習によって,道行く人と遍路は赤の他人ではなく,それ以上の温かい関係で結ばれるのよ. このお接待,100%.完全完璧に純粋な親切なんだぜ!?この素晴らしい風習が長く生き続けることを願って,おばあちゃんには十二分に感謝の気持ちを伝えた. いただいたリポDをぐいっと飲みほして脇目もくれずひたすらに歩いていると見えてきたのは5番地蔵(じぞう)寺… 地図を見てみると寺の配置が下図のようになっててどうも道の選択を誤ったらしい. ⑥ | ⑤─④ |/ ③ 仕方ないので5番地蔵寺は後回しにして,先に4番へ向かうことにした. その道の途中,2番で出会った自転車のおじさん2人組とすれ違う.「頑張って下さい!」という声が本当にありがたいなぁ. この道は軽い上り坂になっていて,照りつける日差しと相まってじわじわと体力を削る. へとへとになりながらもなんとか大日寺に到着! ただ寺だけを写真におさめても,つまらないし,ホントに行ったのか?と疑われかねないので自分のザックを一緒に撮ることを思いつく. よしよし. この寺でも新しい出会いがあった.静岡から来たというおじさんで,サンダル履きというあまりにも軽装なおじさん. 少し世間話をした後,一緒に行きましょうと誘われたのでそのまま来た道を引き返し5番地蔵寺を一緒に打つ. 地蔵寺には大きな銀杏の木がズドンとそびえ立っている. 木陰で少し休ませてもらった. この頃にはTシャツもびっしょりと汗でぬれてた.Tシャツどころかザックまでも. 小まめに水分補給を心がけながら歩こう. 軽装なおじさんは6番の手前のうどん屋で晩飯を済ませるというので別れた.俺は昼にうどん食ったし. しばらく歩くと,丁度良くスーパーがあったので今日の晩ごはんと明日の朝ごはんを買う.節約のために飲み終えたボトルに移し替えようと1.5リットルのポカリを買ったのだけどこれが失敗だった. 重い重い.今日1日酷使してすっかり力を失った肩に食料と水でさらに重さを増したザックが食い込む. 30分も連続して歩けないほど.30分ごとにザックを降ろしては休憩をはさみながら進む.時間がないってのに・・・ 幸いにも日が傾き始めて,日差しが柔らかくなり始めた. 西の空が赤くなり始めたころ,6番安楽(あんらく)寺にとうちゃーく!もう足は半分引きずるようだった. そこから今日のビバーク地の神社に着いたのはぎりぎり日が落ちる直前. とりあえず水道は自由に使えたので濡らしたタオルで体を拭いて,着替える.風呂入りたい・・・ 晩飯にと買っておいたパンなんかは全く食べる気にならなかったのでデザート用に買っていた梨2つを食べた. 念のために買っといてよかった. 食後に軽く洗濯をして(水洗いだけだけど)荷物を整理したのだけど,手際が悪くそれが済む頃にはすっかり辺りは真っ暗になっていた. 果てしなく疲れたので,すぐさま寝袋を広げて寝る. なぜだか,目が冴えて寝れん!ぬぉー! 穂 PR
とりあえず寺についたはいいけど,何をしていいか全くわからん.右往左往してた.
周りにはちらほらと他の遍路さんらしき人の姿も見える.みんなやっぱりどこかよそよそしく見えた. そして,気づいた.なぜ浮いてるか. 格好. 何をするにしてもまず形から入らないとダメなんだ.僕は. ということで遍路装備を整えるべく売店へGO! 金剛杖と笠,納め札を購入しました. 別にキャップを持ってきていたので笠はこんな感じでザックにひっかけて遍路の目印になるように使用しました. これで自他ともに認めるお遍路さんに変身したわけです. よーし.意気揚揚と2番極楽(ごくらく)寺に向けて出発! 極楽寺までは1.2km.途中例のごとくうどん屋を発見したのでそこで昼飯を済ませる.例のごとくうまい! 腹ごしらえを済ませ足取りは軽く30分もたたないうちに極楽寺に到着.順調そのもの. 参拝も2回目にしてなんとなく様になってきました.さっさと済ませて出発しようとした時,自転車で回っているらしい風貌の2人組のおじさんに話しかけられる. どうやらおじさん達も今日から始めたらしい.そういえば1番で見かけた気がする. お互い頑張りましょうと互いの健闘を祈って別れを告げると,おじさんたちは自転車に乗り軽やかに走り去って行った. なんだか旅っぽくなってまいりましたよ. 負けじと僕も3番金泉(こんせん)寺へ向かいます.その距離2.5km. 途中,田んぼの間を抜ける旧遍路道を見つけたので入ってみた. こんな感じで四国の道には歩き遍路用の道しるべがいろんなところにあります. 田んぼを吹き抜ける風が気持ちの良い,いい道だった. 1時間程歩くと金泉寺が見えてきました.ここでは参拝を済ませたあと小休止.何より真昼間なので暑い. 日陰で休憩していると,同じく休憩していた坊主の歩き遍路に話しかけられた. 見た感じが明らかにここまでに見かけた遍路さんとは違って,昨日今日歩き始めたとは思えない風格があった. 話を聞いてみると,やっぱり.逆打ちでここまで来たらしい.逆打ちってのは88番から87,86と逆回りで回ることね. 道や宿の良し悪しなどたくさんアドバイスをいただいた.今思い出すと本当に穏やかで仏様みたいな顔をしていた.88ヵ所回り終わる頃にはああいう風になれるんだろうね. その仏様のようにありがたい顔の人に「いい顔をしてるね」と言われたのが印象的でよく覚えている. この頃はまだ気迫に満ち溢れていたんだね. だいぶ長話をしてしまったので,金泉寺を出発したのが確か3時ぐらい. 今日はここから約13km先の7番手前の神社まで行こうと決めていたので時間が厳しくなってきたことに気づく. バイブルには大きく「最初はウォーミングアップに徹すること!」と書いてあったが,その忠告を破るどころか,あるまじきことにペースを上げてしまうのであった. 穂
旅から一段落ついたら落ち着いて、そしたら少し危ないことになってることに気がついたので。
まずは旅のまとめを少しここで
18きっぷと北海道&東日本パス、合計10日間で電車に乗っていた時間を表してる乗車時間。およそ4日間分くらい乗ってる。10泊11日間の内、4日間は電車移動ということか。 所要時間は乗車時間に電車乗換の待ち時間を加えたもの。引くと13時間も合計で電車を待ってたことに。東北、北海道は本当に接続が悪かった。まぁ待ってる間観光、食事などやってたし数字で見るほど待ってない気がする。 乗換回数は38回。これは乗換駅での途中下車を数回したのでそんなに多い数字ではないと思う。もっとがんばれば増やせるということです。 総額は18とパスを使わず普通に普通に乗ったらいくらか。6万ちょっと浮いているんだからこれはやっぱ大したもの。 最後に距離。5300kmの移動。全くピンとこない。 問題の費用。メモ帳につけてる限りで総費用76730円。これでも切り詰めたほうです。終盤の不必要な食費、高い宿泊費が悔やまれる。 最後に、旅のまとめにあたって少し反省。ノープランの旅でも各地域の名物、観光名所はすぐ調べられるようにしておく―電車だと中途半端な時間を中途半端な駅で待たされることが多々あるので。着いてから観光案内所に行っても遅いです。 サンダルは荷物になるけどなんだかんだ要る―雨の中での行動が多かったから。それと靴下が洗濯物にならないって結構大きい。 大事なものは同じところに必ずおさめる―毎回あちこち違うところにおさめて自分で分からなくなっていた。人間として基本的なこと。 これにてまとめ終了。 続いてこれからのこと 苦しいです。お金がないです。免許にあれだけお金取られるとは思わなかった。 広島で派遣会社に登録をして明後日から働けるんだけどそれでも足りない。 やっぱ前から約束していたほうを取ってもう一つは…。でも無理だ。 その苦悩もある。非常に苦しいです。 嘉
旅もひと段落して,平和すぎる毎日に退屈を持て余しています.ということで暇つぶしも兼ねて旅の完全記録と銘打って「四国遍路追録編」として再び旅を振り返ってみることにする.
実際,携帯からの更新では長文の更新が難しく,どうしても内容を選りすぐって書かなければならない部分もあったし,正直日記なんて呑気なもん書けるか.という精神状態だったため数行の生存報告と現在地報告が限界だった.後半ではそれすらもままならない始末. なので惜しくも日記には書かれなかった旅の裏側や詳細をデジカメで撮影した写真と共に記録していきます. 今回は1日目前編.それでは四国遍路追録編スタートぉ!! 前日からそりゃあもう,うまく書き表せないような気分だった. 興奮やら不安やら決意,覚悟,プレッシャー.色んなものが混ざって浮足立ってる感じ.そわそわと落ち着かないときもあれば,どしっと構えるときもあった.とても不安定. ただ,やってやる.という意気込みだけは常に奥で燃えていると言うと格好いいのでそうしとこうw 8月5日の早朝に実家の福山について5日は家でゆっくりとするが,上記のようなテンションでゆっくりという様にはいかなかった気がする. 明日使う予定の18切符を旅券センターへ買いに行くも,バラ売りはされておらず,仕方ないので切符を買う.値段も3500円となんとか予算の範囲内だったのでまぁ予定通りとした.明日に備えて早めに寝た. 日付は変わって6日.出発当日の朝.7:57発の電車に乗るので6時に起きた.軽く朝食をとって駅まで車で送ってもらう.7時40分ごろに駅に着いたけど,背中には容量35ℓ,重量9.1kgのやたらでかいザックを背負っているので少し恥ずかしかった. 到着した電車に乗ると学生の姿が多く,多少背中に注目の視線を集めながらも席につく.そのまま岡山駅まで電車に揺られること約1時間.途中ダイヤが微妙にずれて岡山駅に着くと同時に,乗り換える向い側の高松行きマリンライナーまで走らされることになった. 「に,荷物が重いです・・・」 無事乗車して席に着く.途中瀬戸大橋を渡って四国へ上陸.そのまま終点高松まで.ここも大体1時間.座席も広く快適だった. 高松からは徳島まで続く高徳線に乗り換え1番霊所近くの板東駅まで1時間30分. ここも変わりなく平和に終わると思っていたら,向かいの席には中学生くらいの男の子2人組が終始口をポカンと開けて半開きのまぶたの間から白目でこっちに睨みを利かせていてなんとも落ち着かなかった. 僕が思うに彼等は四国の番人的存在.四国の秩序と平和を守ること,四国へ訪れる遍路の選別が彼等の主な仕事である.ここでいい加減な気持ちで来た遍路などは追い返されてしまうに違いない.彼等の目が黒いうちは四国は平和で遍路の歴史は守られるのである. 見事彼等の選別を通過したとみられ,何事もなく僕もウトウトと寝る. 車内での忍耐も限界に達してきた頃ようやく目的地板東駅に到着! おおぉ!駅からすでに歓迎モードじゃないか!何百,何千人という遍路がこの駅から長い遍路の旅を始めたと思うといやがうえにもテンションが上がるじゃありませんか. サンダルから靴に履き替え,荷物の整理をしていざ出発! 最初のうちとあって見知らぬ土地に慣れず戸惑うなか事前に購入していた本を片手に1番霊山(りょうざん)寺を目指す. ここでこの「事前に購入していた本」について紹介しておこう.今回の遍路の旅のMVPとも言える大活躍を見せたのが何を隠そう出発前にアマゾンで購入したこいつなのだ. 歩き遍路を野宿しながら回る人のために書かれた本で,全88霊場を2日か3日で歩ける距離ごとに全22パートに分けて書かれており,それぞれのパートごとに注意点やアドバイスが書かれていて初心者でもわかりやすく丁寧に書かれている. ページをめくると左側には野宿可能な東屋や神社,遍路小屋,コンビニやスーパーなども書かれた地図.右側には進路上のホテルや民宿の値段と連絡先,周辺の名物などが書かれているという充実ぶり,しかもハンドブック大で場所もとらず非常に便利.まさに歩き遍路のバイブルと言っても過言ではない. しかしこのバイブルが後に大きなトラブルを招くこととなるのである・・・ バイブルを片手に道路沿いを歩くとすぐに1番霊山寺の標識が現れる.標識に従って進むとついに1番霊山寺に到着! 案外普通だな・・・(ぁ つづく 穂
諏訪は本当にいいところだった。あのクオリティの花火大会を毎夜毎夜してるのが信じられない…くらい感動した。今日行われた新作花火大会、本当に見たかった。
今日は諏訪を朝早く出て、もう素直に広島まで帰った。 帰りが以外とキツかった…行き先地が初めて行く場所じゃないのってキツい。それと行きと同じ道程ってのもキツい。米原ー姫路2時間の後の姫路ー糸崎3時間はツラかった~。 乗り覚えのある電車になっていき日が変わった9月7日深夜12時安芸長束に着く。 家に着くとどっと疲れが出てきた。夏休み、もう少し広島で休もう。。 旅終了。いい経験になった。反省点や他にしたい事も旅の中で出てきたのでそれを次に活かす。 嘉 |
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2人とも広島県出身,山口県在住の大学生
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